日本は地震大国であり、地震への備えは欠かせません。いざ地震が起きたときにどう行動すればよいのか、不安を感じている人も多いです。この記事では、地震発生時に取るべき行動や家の中で一番安全な場所のランキング、地震への備えを解説します。
記事を読めば、家の中で地震が起きたときに冷静に対応でき、自分と家族の安全を守れます。地震に遭遇したときは狭い空間に隠れたり、壁や柱の近くに移動したりしましょう。家の中では耐力壁の近くや角部屋などが安全です。
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家の中で地震に遭遇した際に取るべき行動

家の中で地震に遭遇した際は、適切な行動を取ることが重要です。地震の被害を最小限に抑え、命を守れます。家の中で地震が発生したら、以下の行動を取りましょう。
- 狭い空間に隠れる
- 壁や柱の近くに移動する
- 重い家具から遠ざかる
狭い空間に隠れる
家の中で地震に遭遇した際は、まず狭い空間に隠れることが重要です。落下物や倒壊の危険から身を守れます。できるだけ小さな空間に身を寄せましょう。以下の場所に隠れるのがおすすめです。
- テーブル・机の下
- ベッドの下
- クローゼットや押し入れの中
- 浴槽の中
- 階段下のスペース
狭い空間に隠れる際は周囲の状況をよく確認し、安全な経路を確保してから移動してください。
壁や柱の近くに移動する

壁や柱の近くへの移動も、地震発生時に安全を確保するために有効です。建物の構造を支える重要な部分である壁や柱は、比較的安全な場所と言えます。倒壊の危険性が低く、落下物からも身を守れるからです。
壁や柱の近くに移動するときは、頑丈な壁や柱を選び、窓際に身を寄せましょう。壁や柱から離れすぎないよう注意し、頭を保護する姿勢を取ります。揺れが収まるまでとどまることが重要です。揺れがおさまったら周囲の状況を確認し、より安全な場所があれば移動を検討してください。
重い家具から遠ざかる
家の中で地震に遭遇した際は、重い家具から離れることも重要です。タンスや本棚などの大型家具は、地震の揺れで倒れてくる可能性があります。家具の固定ができていない場合は、普段から家具から離れた場所で過ごす習慣を付けましょう。
寝室の家具配置には注意が必要です。固定できていない重い家具の近くでは、寝ないことをおすすめします。
地震に遭遇したときに家の中で一番安全な場所ランキング

地震に遭遇したときに家の中で一番安全な場所をランキング形式で紹介します。
- 耐力壁の近く
- 角部屋
- ドア枠の近く
- ベッドの下
ランキングで紹介した場所は、建物の構造上比較的安全です。家具の配置や建物の状態によっては、最適な避難場所が変わる可能性があります。自宅の状況をよく把握しておくことが大切です。普段から家族で話し合い、安全な場所を確認しましょう。
耐力壁の近く
耐力壁の近くは、地震発生時の安全な場所の一つです。耐力壁は、建物の構造を支える重要な役割を果たすため、地震の揺れに対して強い耐性があります。一般的に厚みがあり補強材も入っているので、倒壊のリスクが低いです。家具の転倒や落下物からの保護が期待できます。
通常耐力壁は、外壁や階段周り、部屋の角などにあります。地震に備えて、事前に自宅の耐力壁の位置を確認しておきましょう。耐力壁に近い場所に避難スペースを確保すると効果的です。耐力壁の近くに重い家具がある場合は注意が必要です。家具が倒れてくる可能性があります。
耐力壁の近くに避難する際も、頭を保護する姿勢が大切です。
角部屋
角部屋も、地震に遭遇した際に比較的安全な場所の一つです。理由は、角部屋の構造の強さにあります。角部屋は複数の壁が交差する場所にあるため、建物の中でも特に頑丈な構造です。地震の揺れで倒壊しにくく、安定性が高いと言えます。
他にも揺れが比較的小さく天井からの落下物が少ないことも、安全性が高い理由です。角部屋は絶対的に安全ではありません。地震の規模や建物の構造によっては、他の場所の方が安全な場合もあります。常日頃から自宅の構造を把握し、複数の避難場所を想定しましょう。
ドア枠の近く

ドア枠の近くも、地震発生時に家の中で身を守るのに適した場所です。ドア枠の近くは建物の構造上強度が高い部分なので、倒壊時や落下物から身を守れる可能性が高まります。ドアを開けて避難経路を確保できるのも大きな利点です。
ドア枠の近くには、注意点もあります。ドアが開かなくなるリスクがあるので、完全に閉めないでください。付近に家具がないドア枠を選ぶことも大切です。金属製のドア枠はより強度が高いですが、木製でも一定の効果があります。複数の出入り口がある場合は、メインの出入り口を優先しましょう。
ベッドの下
ベッドの下も、地震に遭遇したときの安全な場所です。小さな空間で、落下物から身を守れます。子供や小柄な人の避難場所におすすめです。ベッドの下に避難する際は注意点もあります。ベッドフレームの構造や強度によって安全性が変わります。大型の家具が近くにある場合は危険なので、避けましょう。
ベッドの下は周囲の視界が制限される欠点もあります。長時間の滞在も不向きであるため、地震の揺れが収まったらより安全な場所に移動しましょう。
地震が発生したとき家の中で避けるべき危険な場所

地震が発生したとき家の中で避けるべき危険な場所は、以下のとおりです。
- 窓ガラスの隣
- 重い家具の近く
- 高い場所に物がある部屋
避けるべき危険な場所では、物の落下や倒壊する可能性が高いため、すぐに離れましょう。日頃から家族と危険な場所を確認し、地震時には安全な場所への素早い移動が重要です。
窓ガラスの隣
窓ガラスの隣は、地震発生時に最も危険な場所と言えます。地震の揺れによってガラスが割れると、鋭い破片が飛び散ります。破片でけがをする危険性があり、顔や目に当たると重大な傷害につながりやすいです。
窓枠ごと外れて落下してくることもあり、外部からの落下物が窓を突き破る危険もあります。カーテンやブラインドでは十分な保護にはなりません。ガラスの破片が床に散乱して避難の妨げになることも考えられます。地震時には窓から離れた場所に移動しましょう。
重い家具の近く

地震発生時には、重い家具の近くにいることも危険です。具体的な理由は、以下のとおりです。
- 家具の下敷きになる
- 家具と壁の間に挟まれる
- 家具の角でけがをする
- 家具の中身が飛び出してくる
家具の転倒防止対策が不十分な場合は、より一層注意が必要と言えます。重い家具の近くにいると、地震の揺れが激しくなった際に逃げ遅れる可能性もあります。安全な場所への避難が遅れると、さらなる危険につながる恐れがあるため、注意が必要です。
大型家具は寝室に置かないなどの工夫をしましょう。地震発生時の安全性を高められます。
高い場所に物がある部屋
高い場所に物がある部屋も、地震発生時に危険な場所です。頭上から物が落下する可能性が高いからです。物が頭上から落ちてくると、大けがにつながります。頭上から落ちてくる危険性がある物は、以下のとおりです。
- 本棚や食器棚の上の重い物
- 天井の照明器具
- 高い棚の装飾品や植木鉢
- キッチン上部収納の調理器具や食器
普段から高い場所に物を置かないようにしましょう。地震が発生したら、まずは頭を守ることが大切です。
日頃からできる地震への備え

日頃からできる地震への備えは、以下のとおりです。突然の地震に慌てず適切に対応できるように、普段から対策しておきましょう。
- 家具を固定する
- 家の構造と耐震性を把握する
- 定期的に避難訓練を実施する
備えておけば、地震以外の災害時にも役立ちます。家族で話し合いながら、少しずつでも準備を進めていきましょう。
家具を固定する
地震の対策として、家具の固定は有効です。家具を適切に固定すると、地震時の家具の転倒や落下を防ぎ、安全を確保できます。
転倒を防ぐために、L字金具やつっぱり棒、転倒防止ベルトなどを使って、家具や冷蔵庫を壁や天井に固定しましょう。重い家具の下に軽い家具を置いて安定させることも重要です。食器棚や本棚にはガラス飛散防止フィルムを貼り、開き扉には耐震ラッチを取り付けてください。
家具の配置にも気を付けることが大切です。寝室では頭上に重い物を置かないようにしましょう。家具同士を連結して安定性を高めたり、家具の高さを低くして重心を下げたりするのも効果的です。
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家の構造と耐震性を把握する

地震への備えとして、家の構造と耐震性を把握することも重要です。家の建築年や耐震基準を確認しましょう。1981年以前の建物は旧耐震基準で建てられているため、耐震性が低い可能性があります。不安な場合は専門家による耐震診断を受けると良いです。
耐震診断では以下の項目がチェックされます。
- 壁量や筋交いの配置
- 基礎の状態
- 屋根や外壁の劣化状況
- 間取りと構造壁の位置関係
耐震診断の情報をもとに、耐震補強の必要性を検討しましょう。建物の形状や重心バランス、地盤の状況も耐震性に影響します。専門家のアドバイスを受けながら総合的に判断することが大切です。耐震等級や耐震性能も確認してください。等級が高いほど耐震性が高く、地震の揺れに強い家と言えます。
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定期的に避難訓練を実施する
定期的に避難訓練を実施することは、家族全員の地震対応力を高める効果的な方法です。避難訓練をすると、実際の緊急時にもスムーズに行動できます。避難訓練では以下の項目を確認し、実践することが大切です。
- 避難経路・集合場所
- 非常用持ち出し袋
- 家具の固定状況
- 地域の避難所
- 家族間の連絡方法
- 各自の役割分担
避難訓練後には家族で反省会を開き、改善点を話し合いましょう。季節や時間帯を変えて避難訓練を実施すると、さまざまな状況に対応する力が身に付きます。地域の防災訓練への参加も、より実践的な経験を積む良い機会です。定期的な訓練を通じて、家族全員が地震発生時に冷静に行動できます。
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家の中で地震に遭遇した場合の避難についてよくある質問

家の中で地震に遭遇した場合の避難について、よくある質問と回答を紹介します。
- 屋外と屋内どちらが安全?
- バスルームやクローゼットの中は安全?
- 地震の揺れを感じたらすぐに外に出るべき?
屋外と屋内どちらが安全?
地震発生時の安全性は、屋内の方が一般的に高いです。状況によっては屋外への避難が必要な場合もあるため、適切に判断しましょう。
屋内にいる場合、建物の構造が頑丈であれば、落下物から身を守りやすいのがメリットです。高層ビルでは、屋内にとどまる方が安全です。構造に不安があり、建物の倒壊リスクがある場合は、速やかに屋外へ避難してください。
屋外に避難した場合は、建物からの落下物や電柱、看板の倒壊に注意が必要です。海岸近くでは津波の危険があるため、高台へ避難しましょう。山間部では土砂災害のリスクも考慮してください。
最終的には状況に応じて臨機応変に判断することが大切です。日頃から避難経路や安全な場所を確認すると、もしものときに適切な行動がとれます。
バスルームやクローゼットの中は安全?

バスルームやクローゼットは、地震時に比較的安全な場所と考えられています。バスルームは構造上強度が高く、倒れてくる物が少ないからです。浴槽に水を張っておくと、非常時の水源としても利用できます。
クローゼットも狭いスペースなので、地震の揺れによる被害を受けにくいです。ただし、中に入っている重い物が落下する危険性もあります。周囲の安全性や扉が開かなくなる可能性も考慮しましょう。
建物の構造によっては、バスルームやクローゼットが必ずしも安全とは限りません。可能であれば、より安全な場所への移動を検討してください。
地震の揺れを感じたらすぐに外に出るべき?
地震の揺れを感じたらすぐに外に出るべきではありません。多くの場合、屋内にとどまる方が安全です。建物の倒壊や、落下物の危険があるため、外に出ることでかえって危険にさらされる可能性があります。揺れている最中の移動も危険です。
家の中で身の安全を確保し、揺れが収まるのを待ちましょう。揺れが収まってから、落ち着いて避難することが重要です。ただし、火災や建物の倒壊の危険がある場合は、即座に屋外に避難する必要があります。普段から緊急地震速報を活用し、早めの安全確保を心がけましょう。
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まとめ

家の中で身の安全を確保するには、丈夫な机やテーブルの下に隠れる、壁や柱の近くに移動する、重い家具から離れるなどし、頭を守りましょう。耐力壁の近くや内部の角部屋、ドア枠付近、ベッドの下などが比較的安全な場所と言えます。
ガラス窓の隣や重い家具の近く、高い場所に物がある部屋は危険なので避けましょう。日頃からの地震への備えも大切です。家具の固定や家の耐震性の把握、定期的な避難訓練などを行ってください。地震発生時は基本的に屋内避難が安全ですが、状況に応じて適切な判断が必要です。
知識を身に付け、冷静に行動できるよう準備しておきましょう。地震は予測が難しいですが、適切な対策を取れば被害を最小限に抑えられます。