地震や予期せぬ事故により、家具が転倒して危険な状況が発生する場合があります。家族を守るために、家具の転倒防止対策が重要です。本記事では、安全な住環境を整える対策を紹介します。対策をすれば日常生活の不安を軽減でき、安心です。おすすめの家具転倒防止アイテムや使用方法を解説し、よくある質問にも答えます。
記事を読むことで、誰でも簡単に家具の転倒防止対策を実践できます。
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家具転倒防止対策が必要な理由

家具が倒れるとけがや火災などの危険が生じるため、安全確保のために家具転倒防止対策は欠かせません。家具転倒防止対策が必要な主な理由は、以下のとおりです。
- けがの恐れがある
- 火災の原因になる
- 避難の妨げになる
けがの恐れがある
家具が転倒すると、深刻なけがを引き起こす恐れがあります。地震や強風などの自然災害時に、家具が倒れて人にぶつかり、打撲や骨折などの重傷につながるリスクがあります。引き出しや扉が開いて中の物が飛び出すと、転倒や衝突の可能性があり危険です。転倒しやすい子どもや高齢者がいる家庭では注意が必要です。
家具が倒れて身体を圧迫する二次災害の危険性もあります。けがを防ぐために、家具転倒防止対策の実施は必須です。
火災の原因になる

家具が転倒すると、火災が起きる危険性があります。衝撃で電気コードやガス配管が損傷し、火花が飛び火災につながる可能性があります。家具の上に置かれた電化製品が落ちて内部ショートを起こすと、発火するリスクもあり危険です。ストーブや暖房器具が家具に接触すると、高温となった部分から出火する場合があります。
ろうそくやライターなどの火気が近くにあると、転倒した家具が触れて炎が広がる危険もあります。火災のリスクを防ぐため、家具転倒防止対策は重要です。
避難の妨げになる
避難時には、迅速かつ安全な行動が求められます。大きな地震が発生すると家具が倒れて出口や通路を塞ぎ、避難を妨げる場合があります。本棚やタンスが倒れてドアを塞ぐと、部屋からの脱出が困難です。通路に家具や破片が散乱すると、避難時に転倒するリスクが増え、けがをする危険性が高まります。
倒れた家具が救助隊の進入を妨げると、救出活動が遅れる可能性があるため、注意が必要です。緊急時に必要な避難用具や消火器が転倒した家具で塞がれると、使用できなくなる可能性があります。避難時の問題を防ぐために、家具転倒防止対策は重要です。適切な対策を取れば、災害時に安全に避難できます。
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家具転倒防止対策の基本

地震や強い衝撃による家具の転倒は、命や財産を危険にさらします。安全な住環境を守るには、家具転倒防止対策の実施が必要です。以下の基本的な対策を紹介します。
- 家具を固定する
- 家具の重心を下げる
- 家具の配置を考える
家具を固定する
家具転倒防止の中で最も基本的な対策は、家具の固定です。地震や衝撃が発生した際家具が倒れるのを防ぐには、家具を壁にしっかりと固定する必要があります。固定により、家具によるけがや物損のリスクを大幅に減らせます。金具を使用して家具を壁に固定する方法が一般的です。
家具同士を連結させたり、脚元に滑り止め材を設置したりして、家具の動きを抑える方法も効果的です。家具を固定すると、災害時にも安心して生活できる環境を作れます。
家具の重心を下げる

家具の転倒を防ぐには、家具の重心を下げると効果的です。地震などで家具が揺れると、家具の転倒によるけがや火災のリスクが高まるため、安定させる必要があります。重心を下げる最も簡単な方法は、重たい物を家具の下段に配置する方法です。本棚の場合は重い辞書を下段に、軽い小説を上段に置きましょう。
家具の底部に重りを加える方法も有効です。サンドバッグや専用の重りを設置すると、家具の安定性が高まります。重心が低いほど倒れにくくなるため、低い家具を選んだり脚を短くしたりするのも効果的です。引き出しの使用にも注意が必要です。
家具の安定性を保つため、下段の引き出しから使用し、複数の引き出しを同時に開けないようにしましょう。家具の背面に重い物を寄せて重心を後ろに下げると、前方への転倒防止に役立ちます。家具の重心を下げる対策を実践すると、家具の転倒リスクを効果的に減らせます。
家具の配置を考える
家具を適切に配置すると、けがや火災のリスクを減らし、安全な住環境の確保が可能です。通路や出入り口の近くには家具を置かないでください。日常の動線がスムーズになり、緊急時にも迅速な避難が可能です。家具同士の間に十分なスペースを設けると、動きやすくなり事故のリスクを減らせます。
地震などの揺れを想定し、家具が倒れにくい場所を選び、壁際に寄せて配置すると効果的です。適切に家具を配置すれば、安全で機能的な住環境を作れます。
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家具の転倒防止対策におすすめのアイテムと使い方

家具の転倒防止対策にはさまざまなアイテムがあり、家具のタイプや設置条件に合ったアイテム選びが大切です。以下におすすめのアイテムと使い方を紹介します。
- L字型金具
- 突っ張り棒
- 粘着マット
- 転倒防止ベルト
- 転倒防止プレート
- キャスターストッパー
L字型金具
L字型金具は、家具を固定して転倒を防ぐために有効なアイテムです。家具の角に取り付けて家具と壁をしっかりと連結させると、地震や強い揺れが発生した際に家具の転倒を効果的に防げます。L字型金具を使用すると、安全性が大幅に向上します。
取り付けにはネジやドライバーが必要で、家具と壁の両方にしっかりと固定することが大切です。賃貸住宅の場合、壁へのダメージを最小限に抑えるために取り外し可能な粘着タイプの金具を選ぶと良いです。金具は金属製のため耐久性は高いですが、見た目が気になる場合は、金具を隠す工夫をしましょう。
L字型金具を選ぶ際には、家具の重量や大きさ、壁材に合った金具を選ぶ必要があります。取り付け後は金具が緩まないように、定期的な点検と締め直しをおすすめします。DIYが苦手な人は、プロに依頼して設置してもらいましょう。
突っ張り棒

突っ張り棒は、壁と家具の間に挟んで、家具が倒れるのを防ぐアイテムです。伸縮機能があるため、さまざまな幅にフィットします。ゴムやシリコンパッドが付いている製品は、さらに安定性が高まります。工具不要で簡単に取り付けられる点が、突っ張り棒の大きな魅力です。
強力なバネ機構によりしっかり固定できるため、賃貸住宅など壁に穴を開けられない場所でも安心して使用できます。壁を傷つけにくい圧力調節機能がある製品も多いです。突っ張り棒は、カーテンロッドなど転倒防止以外の用途でも活用でき、経済的にも優れています。
デザインや色のバリエーションも豊富で、インテリアに合わせて選べます。機能性と見た目の両方にこだわりたい方におすすめです。取り外しや再配置も簡単で、生活スタイルの変化に合わせて柔軟に対応できます。
粘着マット
粘着マットは、家具の下に敷くだけで滑りを防ぎ、安全性を向上させるアイテムです。自己粘着性があるため、特別な工具を使わずに家具と床を固定できます。設置時や配置変更時、掃除時にも床を傷つける心配がありません。必要に応じて自由にカットして使えるため、さまざまな家具や場所に適用可能です。
地震の際には、家具の動きを抑えて転倒を防ぎ、災害時の安全を確保するのに役立ちます。洗浄すると粘着力が復活し、再利用できるタイプもあるため、経済的で環境にも優しいです。耐久性が高く、フローリングやタイルなど多様な床材に対応しているため、長期間にわたり幅広い住環境で利用できます。
粘着マットは、家具の転倒防止だけでなく、カーペットやラグの滑り止めとしても活用できる便利なアイテムです。
転倒防止ベルト

転倒防止ベルトは、家具と壁を柔軟なベルトで結びつける固定具です。大型家具や家電製品などさまざまなサイズに対応できます。耐久性に優れた強力なバックルや金具が使用されており、地震などの揺れから家具をしっかりと守れます。
取り付ける際は家具の重心を意識し、最も安定するポイントに固定すると、転倒防止に効果的です。設置後は、地震の後や定期的にチェックし、緩みがないか確認しましょう。緩みがあると、肝心のときに十分な効果を発揮できません。
転倒防止ベルトは家具を傷つけにくい素材や構造で作られており、大切な家具を保護しながら安全対策を行えます。子どもや高齢者がいる家庭では、安全対策として転倒防止ベルトの使用を検討しましょう。
賃貸住宅の場合は、壁に穴を開けずに使える転倒防止ベルトもあり、壁を傷つけずに安全性を高められるため安心です。転倒防止ベルトは、簡単に設置でき、家具の転倒を防ぐための重要なアイテムです。
転倒防止プレート
転倒防止プレートは、家具の脚部に設置して安定性を高め、地震などの揺れによる転倒リスクの軽減に役立ちます。プレートには強力な粘着面や滑り止め機能が備わっており、家具の動きをしっかりと抑えます。穴を開けずに取り付けられるため、賃貸住宅に住む人にもおすすめです。設置や位置調整、取り外しも簡単です。
さまざまなサイズや形状があり、どんな家具にも合わせやすく、透明タイプはインテリアの見た目を損ないません。転倒防止プレートは、手軽で効果的な転倒防止対策です。
キャスターストッパー

キャスターストッパーは、キャスター付きの家具の移動を防ぎ、家具をしっかり固定するためのアイテムです。床やカーペット上で使用し、家具のずれや転倒を防ぐのに役立ちます。操作が簡単で、誰でも手軽にキャスターのロックや解除ができるため、日常的に使いやすいです。
地震などの緊急時には、家具が動くのを防いで安全性を高めます。キャスターストッパーには、床を傷つけにくい素材のものや、異なるキャスターサイズに合わせて調節可能なタイプもあります。賃貸住宅にも適しており、取り付けや取り外しが簡単なため多くの家庭で人気です。
キャスターストッパーは、コストを抑えながらしっかりと家具の安全対策ができるため、導入しやすいアイテムです。
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家具の転倒防止対策のよくある質問

家具の転倒防止対策のよくある質問をまとめました。壁を傷つけずに安全対策をしたい人は参考にしてください。
家具の転倒防止対策は賃貸住宅でもできる?
賃貸住宅でも、家具の転倒防止対策は十分に行えます。地震などの自然災害に備え、家具を固定して安全性を高めましょう。賃貸住宅では壁に穴を開けられないため、壁を傷つけずに取り付けられるアイテムが役立ちます。粘着テープタイプのL字型金具や突っ張り棒を使えば、壁にダメージを与えずに家具を固定できます。
粘着マットや転倒防止ベルトを使うと家具を手軽に固定できるため、賃貸住宅に最適です。対策を講じる際は、大家さんや管理会社に相談し、取り付け後に跡が残らないよう注意が必要です。賃貸住宅でも安心して生活するために、転倒防止対策を検討してください。
壁に穴を開けない家具の転倒防止対策は?

壁に穴を開けずに家具の転倒を防止する方法はいくつかあります。壁や床を傷つけたくない場合や、賃貸住宅での工事が難しい場合に役立ちます。主な対策は、以下のとおりです。
- 家具の下に滑り止め用の粘着マットを敷く
- 家具同士を繋げる転倒防止ベルトを使用する
- 家具の上部に突っ張り棒を設置する
- 家具の脚にキャスターストッパーを取り付ける
- 家具の後ろに重りを置いて重心を低くする
- 家具の転倒防止用のプレートを床に設置する
家具自体や設置方法を工夫すると、家具の転倒リスクを大幅に減らせます。
粘着マットの粘着力が弱まったときはどうすればいい?
粘着マットの粘着力が弱まった場合、水で洗い自然乾燥させると、粘着力の回復が可能です。粘着面に付着したホコリや汚れを取り除くだけでも、粘着力が戻る場合があります。ホコリや汚れを除去しても粘着力が不十分な場合には、透明な両面テープを使って補強する方法もあります。
状況の改善が見込めない場合には、新しい粘着マットに交換するか、他の転倒防止対策を検討しましょう。
まとめ

家具の転倒防止対策は、安全な住環境を保つために重要です。しっかりと対策をすれば、地震などの災害時にけがや火災のリスクを減らし、迅速に避難できます。家具を固定し重心を下げ、適切に家具を配置するのが基本的な対策です。市販されているさまざまな転倒防止アイテムを活用すれば、家具をより安全に固定できます。
賃貸住宅でも、壁を傷つけない工夫が施されたアイテムを使用すると、問題なく対策を実施できます。粘着マットを使用する際は、粘着力の低下に注意し、定期的な清掃や交換が必要です。より安心して暮らせる環境を整えるために、家具転倒防止対策を実施しましょう。
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