災害は予測不可能ですが、過剰な準備は不便さを生みます。この記事では、実際に役に立つか検討が必要な防災グッズ8選を紹介し、適切な選び方を解説します。
防災グッズの選択には、発災直後に生き残るための一次避難用と、避難生活のための二次避難用を見極めることが最も重要です。記事を参考にすれば、災害時に必要な防災グッズを選ぶ力が身につきます。
防災グッズでいらなかったもの8選

災害時にあると安心できる防災グッズですが、持ち運びや保管にも限界があるためすべてが必要とは限りません。実際の経験や声をもとに、以下の「持ち出し時に検討が必要な防災グッズ」を8選を紹介します。
- 方位磁石
- テント
- 毛布
- ティッシュペーパー
- ロープ
- スリッパ
- インスタントラーメン
- ろうそく
方位磁石
方位磁石は、実際の災害時にはほとんど使われません。広く普及している携帯電話やGPS機能を持つデバイスで方位を知ることが一般的です。しかし、災害時に通信インフラが損傷した場合や、スマートフォンの電源が切れた場合、出張先など土地勘のない場所で被災した場合は避難経路の確認に役立つこともあります。
特に都市部では、道路標識やランドマークで方位を確認するため、方位磁石を常に持ち歩く必要はありません。災害時には避難所への誘導標識が設置され、方位を自力で決定するシーンは少ないのが現状です。
テント

テントは災害時に持っていても役に立たないことが多いとされています。持ち運びにも不便です。テントを設置するには広いスペースが必要で、設置と撤去には時間と手間がかかります。地震直後には、テントの準備が間に合わず、適切なシェルターとして機能しません。
一人用や簡易テントは防災グッズとしての機能が限定的です。公共の避難所では、秩序維持やスペースの最適利用のために使用が禁止されているケースもあります。
テントは避難所内でプライバシーを確保する程度の用途に留まることが多いでしょう。緊急避難時の防災グッズは、すぐに持ち出せることが重要です。災害発生時には公的な支援でテントが設置されることも多く、個人でテントを準備する必要性は低いと言えます。
毛布
毛布は保温性が高く、寒い環境下で体温を保つ機能があります。しかし、毛布はかさばるため、持ち運びには不向きです。ぬれた場合には重くなり乾燥にも時間がかかります。
防災グッズとしては、防災用のアルミシートや軽量で機能性に優れた特殊ブランケットが好ましいです。持ち運びに便利で、衛生管理もしやすいです。
ティッシュペーパー

ティッシュペーパーは日常生活に欠かせませんが、防災グッズとしては不向きです。緊急時にはトイレットペーパーの代わりになりますが、水に弱く、ぬれたら使用が困難になることが多いためです。
代替品として、ウェットティッシュやマイクロファイバークロスの携帯を推奨します。ウェットティッシュは手や体を拭くのに適しています。マイクロファイバークロスは軽量で乾燥も早く、省スペースで保管も容易です。
ロープ
ロープは防災グッズとしてよく知られていますが、実際には必要性が低いです。ロープの使い方は複雑で、正しい結び方を知らなければ役に立ちません。ロープはほどけやすいため、安全性も心配です。
ロープはかさばり、スペースを取ります。より必要なアイテムを優先して、スペースを有効活用することが大切です。
スリッパ

緊急時には、迅速に動ける靴が求められるため、スリッパの持参は適切ではありません。
避難所での生活を想定してスリッパを準備する場合もありますが、必需品とは言えません。スリッパはかさばり、持ち運びも不便です。防災グッズを選ぶ際にはスペースを効率的に利用することが重要です。
インスタントラーメン
インスタントラーメンは非常食として便利に見えますが、防災時には不向きです。災害時には水の確保が困難となることが多いためです。調理に水が不可欠なインスタントラーメンは非常食に適しません。
乾燥食品や缶詰、レトルト食品に比べて、インスタントラーメンの調理には時間がかかります。緊急時に迅速に食事を取ることを妨げる可能性があります。携帯に便利な非常食に比べ、かさばることも問題です。
ろうそく
ろうそくは伝統的な非電源照明ツールですが、現代社会ではLEDライトなど安全性が高く、使用が簡単な照明器具が推奨されます。
ろうそくが防災グッズとして適さない理由は以下のとおりです。
- 火を使うため、火災のリスクを伴う
- 持続時間が限られており、長期の停電には適さない
- 防災時には無煙・無臭・非毒性の照明が推奨される
- 風で簡単に消える可能性があり、安定した照明を提供できない
- 緊急時にすぐに点灯できる利便性に欠ける
- 燃焼時に熱を発するため、暑い時期の使用は不快感を増すことがある
防災グッズは一次避難用と二次避難用で分けて考える

災害時の避難に備えて、防災グッズを準備する際は、一次避難用と二次避難用の二つの段階を意識することが重要です。
一次避難用と二次避難用の防災グッズには以下の違いがあります。
- 一次避難
- 迅速に避難を実施するための最低限のアイテムが必要
- 二次避難
- 長期にわたる避難所での生活を想定し、より充実した準備が必要
一次避難用
災害が起きたときには、一次避難用の防災グッズが大切です。避難時の必要性を最優先し、持ち運びやすさと短期間の生存に必要な最低限のアイテムに絞る必要があります。
一次避難用のアイテムには以下を含めましょう。
- 水、非常食、救急セット
- 個人の必要最小限の衣類
- 情報収集が可能な小型のラジオ
- 地図や簡易トイレ
- 折りたたみ式のコップや皿
- 夜間の視認性を高めるライトや笛
手を使わずに持ち運べるリュックサックを用意することで、移動時の負担を軽減できます。災害発生時に備えて、必要最低限の防災グッズを確実に準備しておくことが重要です。
二次避難用
二次避難に必要な防災グッズは長期間の滞在を想定したアイテムが求められます。
二次避難に必要なアイテムは以下の通りです。
- テントや寝袋など快適な生活を維持するための装備
- 食料や水
- 日常生活に欠かせない衛生用品や洗濯用品
- キャンプ用品などの調理器具や燃料
- 長期間の着用が可能な衣服や靴
- トイレットペーパー、ウェットティッシュ、消毒液
以下のような独立した電源や情報収集ツールは、避難生活で外部との連絡手段を確保するために重要です。
- 自家発電機
- 太陽光パネル
- 手回し充電ラジオ
- スマートフォン充電器
まとめ

災害時には持ち物を厳選することが重要です。無駄なものを持って行くと、身動きが取りづらくなります。方位磁石はスマートフォンに内蔵されている機能で代替し、テントや毛布は使用頻度が少なく代替品があるため、持って行く必要性は低いでしょう。
ティッシュペーパーやロープ、スリッパは他のアイテムで代用できたり、持ち運びに不便であったりするため不要です。インスタントラーメンのように水が必要なものは適しません。ヘルメットやろうそくも、一次避難時には不要で、ろうそくは火災の危険も伴います。
防災グッズは一次避難用と二次避難用に分けて準備することで、効果的な持ち物の選択ができます。一次避難用は最低限の持ち物に絞り、二次避難用では長期間の生活に必要なものを考慮しましょう。適切な準備を行うことで、災害時に安全かつ迅速に避難し、生活を守ることが可能です。